エートス


の続きですが・・・




松下興産株式会社(まつしたこうさん)は、かつては大阪府大阪市に存在していた不動産会社、不動産デベロッパー。

松下グループ(現:パナソニックグループ)の一企業であったが、2005年3月に新旧分離を行い採算事業をMID都市開発(和歌山ロイヤルパインズを商号変更)に分割、不採算事業は豊秀興産に商号変更し後に特別清算(事実上の倒産)を行い解散した。

概要

1952年、物流倉庫の管理会社として発足。松下家の直営の企業として、やがて不動産管理と共に松下電器(現社名:パナソニック)や松下電工(現社名:パナソニック電工)の株を大量に保有するなど資産運営会社としての色彩も見せた。社長は1983年まで松下幸之助本人が続けている。

グループが使用する不動産の管理など堅実な経営を行う企業であったが、バブル景気から経営方針が一転。社長が創業者の娘婿の娘婿に代替わりし、大型リゾート施設の開発や買収などに注力を開始した。しかし、利益が生じる前にバブル景気が崩壊し、1990年代後半には8,000億円近い借入金を抱える事態となった。

優良不動産の売却を進める一方、1999年には住友銀行と松下グループ・松下電器から支援を受け一時は経営危機を脱出。しかし不動産の売却損がかさみ、2005年には再び債務超過状態となる。大和ハウス工業(有力と新聞報道までなされた)など数社に売却が打診したものの条件面で折り合わず自主再建を選択。松下家や松下電器が減資に応じる一方、三井住友銀行などが1000億円以上の債権放棄、アメリカの投資ファンドであるエートス・キャピタルが優先株を引き受けるなどが行われた。この過程で会社は新旧分離され、松下興産の「負」の資産を引き継いだ豊秀興産は、2005年9月30日株主総会で解散を決議。最終的な負債の総額は約1,500億円。承継会社のひとつであるMID都市開発は後に関西電力に買収され「かんでんグループ」となっている。







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