「ギリシャ債売れ」の狼煙無視したAIG-メットライフCEO明かす
2月15日(ブルームバーグ):米生命保険最大手メットライフのスティーブン・カンダリアン最高経営責任者(CEO)は、アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)の海外生保部門買収に先立ち、同部門が保有する欧州国債を売却するようそれとなく促したが、AIGはこれを無視した。
メットライフは昨年10-12月(第4四半期)にギリシャ国債に関連する1億2300万ドル(約96億4700万円)の評価損を計上した。同社は2010年にAIGの海外生保部門アメリカン・ライフ・インシュアランス(アリコ)を買収したが、その際に取得した18億ドル相当の欧州のソブリン債保有を段階的に圧縮してきた。当時メットライフの最高投資責任者(CIO)だったカンダリアン氏は、取引が完了する前にAIGにソブリン債を売却させようとしたことを明らかにした。
カンダリアン氏はバンク・オブ・アメリカ(BOA)が15日開催した投資家会議で、「AIGの友人に『欧州周辺国の国債をどうか処分してほしい』と狼煙(のろし)で信号を送ったが、反トラスト法(独占禁止法)の下では狼煙以上の行動はできず、結局彼らは売却しない道を選んだ」と語った。
アリコ買収が発表されてから取引が完了した10年11月1日までの約8カ月間にギリシャ10年国債の相場は28%下落。その後さらに約3分の2の価値が失われた。カンダリアン氏は昨年5月にCEOに昇進した。
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-LZH5ZT0UQVI901.html
、、、(w
0 comments:
Post a Comment